お葬式の流れ | |||||||||||||
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◆臨終を迎えた時 | 医師から「危篤」と診断されたら、家族、親族(三親等ぐらいまで)、親しい友人、勤め先などへ至急知らせます。連絡漏れや重複を防ぐため、連絡した人の名前は必ずメモを。 |
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◆訃報を知らせる |
訃報は、家族や親類、親しかった友人、勤め先、学校をはじめ、葬儀などでお世話になるご近所や町内会にも知らせます。死亡通
知は一般に黒か灰色の枠で囲んだはがきを出しますが、葬儀などの日程が迫っている場合は電話や電報で構いません。「故人の氏名」「死亡日時と場所」「通
夜・葬儀の日時と場所」など要点をメモしておきましょう。 |
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◆臨終の際の手順 | 遺体はすぐに納棺せず、一晩寝かせたまま肉親が集まって別れを惜しみます。頭を北向きにしますが、場所の都合によっては「西枕」でも構いません。遺体の手は胸元で合掌させます。なお、臨終の宣告を病院で受けたか、自宅で受けたかによって、その後の手順に違いが出てきます。
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◆死亡の手続き | 死亡の事実を知った日から七日以内(国外のときは三カ月以内)に、死亡した土地の市区町村に「死亡届」を提出します。本籍地に提出するときは一通 、死亡地または届出人の所在地に出す場合は二通必要ですが、市町村によって異なります(大分市は一通 )。用紙の右側半分は「死亡診断書」になっており、遺体を診断した医師に記入を依頼します。 役所では二十四時間、届け出を受け付けています。届け出の際は、本人の印鑑(または代行者の印鑑)と火葬料が必要。「火葬許可証申請書」も同時に提出するとよいでしょう。書類は市町村役場や葬儀社にあります。 |
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◆通夜までの準備 | 遺体安置後、通夜と葬儀の準備にかかります。棺の底には白い布団や、故人が生前愛用していた物を一緒に納めますが、金属製品や眼鏡・プラスチックなどは燃えにくく、遺体を汚してしまうので避けましょう。棺に納めたら経帷子を着せ、胸元で手を組ませ数珠を持たせます。棺のふたをし、七条袈裟という金襴の布で覆い、祭壇に安置します。 できれば通夜までに、僧侶に「白木の位牌」に戒名を書いてもらいましょう。 |
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◆葬儀までの準備 | 「火葬・埋葬は死後二十四時間を経過しなければならない」と法律で定められているため、これに従って葬儀の日取りを決めます。また、菩提寺の僧侶の予定も確認を。 席次や遺影の用意、弔辞の依頼、心付け(食事代程度)などの準備も早めに。供物や供花は、故人と血縁の深い人、社会的地位 の高い人を棺の近いところから並べます。花輪も同様に玄関に近いところから並べ、玄関には「忌中」と書いた忌中札を付けますが、最近では、忌中札を略することも多いようです。
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◆通夜 | 夜のことを「夜伽」ともいいます。葬儀の前夜、家族や親類が霊を慰めるとともに、故人をしのびます。開始時刻は、冬なら午後六時ごろ、夏なら午後七時ごろからで、一〜二時間で終わる「半通 夜」が普通になりました。(※国東方面では「通夜」はしないそうです) 通夜に限らず、喪主は葬儀・告別式を通じて弔問を受ける立場に専念します。出迎え・見送りをしなくても失礼にはなりません。 |
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◆焼香 |
焼香の形式には、「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」があります。焼香のために使われる香には、線香や抹香(粉香)などがありますが、通 夜や法事などでは線香を上げ、葬儀や告別式では抹香をたくというのが一般 的です。 焼香の回数や仕方は、宗派や地域によって違ってきます。指示があればそれに従い、なければ普段行っているように拝礼して差し支えありません。混雑している場合は、一回で済ませた方がよいでしょう。 |
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◆通夜ぶるまい | 通夜の式の後、弔問客へのお礼と故人への供養の意味を込めて催す小宴が「通 夜ぶるまい」ですが、最近はかなり簡素になり、夜も十時ごろには帰っていただくようにします。 僧侶には喪主から勧めて一緒に食べていただきます。辞退されたときは、当日の「御車代」のほか「御膳料」を包みます。 |
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◆葬儀 |
「葬儀」は、遺族・近親者・友人などが故人の成仏を祈る儀式。「告別 式」は、一般の知人が故人に最後の別れを告げる儀式です。本来は別 々に行うものですが、現在は葬儀に続いて告別式を行うのが一般的です。 1.参列者着席 受け付けを済ませ、遺族・近親者は早めに式場に入り、祭壇に向かって図のように座ります。 最近は来賓席を設けず、前列に並んでもらう場合も多くなっています。 2.僧侶入場 参列者が着席し終わったら、僧侶が入場。参列者は起立して迎えます。 3.開式の辞 進行係が「ただ今から、故○○の葬儀を執り行います」とあいさつします。 社葬などでは肩書きと敬称を付けますが、個人葬では付けないのが礼儀です。 4.読経 僧侶が読経します。続いて、導師が棺前で引導(法語や経文を唱えること)を渡すこともあります。 5.弔辞・弔電披露 弔辞は一人約三分、三人程度が一般的。続いて弔電を披露しますが、 読み上げる順序は、あらかじめ決めておきます。 披露後は、全部祭壇に供えます。 6.焼香(遺族・親族・代表者) 僧侶が焼香した後、二度目の読経が始まります。喪主・遺族・近親者などの順に焼香します。 7.閉式の辞 進行係が終了を告げ「なお、引き続き告別式に移ります」と述べます。 祭壇に向かっていた喪主・遺族は、告別 式の会葬者の方に向いて座ります。 |
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◆告別式 |
僧侶が読経している中、一般会葬者が焼香します。会葬者は遺族席に向かって礼をしますが、遺族は一人一人に返礼します。会葬者が礼をしなくても、遺族は必ず黙礼しましょう。 |
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◆出棺 |
告別式終了後、祭壇から棺をおろしてふたを開け、祭壇に飾った生花の花(別 れ花)だけをちぎって遺体の周りに埋めながら最後の対面をします。その後、くぎ打ちをします。軽く打つまねをするだけですが、故人とつながりの深い人から順に、頭から足の方へ小石で一人二回ずつ打ちます。遺体を霊柩車に運んだら、喪主または親族代表が会葬者に対しお礼を手短に述べます。 |
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◆火葬 |
喪主が棺を乗せた霊柩車に乗り、遺族と僧侶がその次の車に、最後に親族・友人・知人がそのほかの車に乗ります。 火葬場に着いたら焼香台に位牌や花を飾り、僧侶の読経に続いて全員が焼香します。 火葬にかかる時間は、一時間半から二時間。その間は、控室で茶菓の接待をしながら故人をしのびます。 火葬が終わったら、「骨揚げ」を行います。木と竹を組み合わせた箸を一人一膳ずつ持ち、二人が骨を同時に挟んで骨つぼに納め、一、二片拾ったら箸を次の人に渡して交替します。一般 的には、足の骨・腕の骨・背骨・ろっ骨・歯・頭骨の順に拾い、最後にのど仏を故人と最も血縁の深い人が拾い、骨つぼの一番上に置きます。分骨する場合は、分骨用の骨つぼか骨袋を用意しておきましょう。 |
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◆遺骨迎え | 遺族が火葬場に行っている間、手伝いの人たちが遺骨を迎える準備をします。白布をかけた小机に遺影・生花・香炉・線香・燭台・供物などを供えて祭壇を用意します。 玄関や門には清めの塩を入れた小皿・バケツに水ひしゃく・タオルなどを用意しますが、「死は汚れではない」という考えから、清めの塩を廃止しているところも多いようです。 遺骨を安置したら位牌を置き、灯明をつけ、線香を上げ、僧侶にお経を唱えてもらいます。遠方から来ている近親者のことを考え、遺骨迎えに続いて初七日の法要を営むケースも増えています。 |
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◆精進上げ | 骨揚げの終わった日の夜に「精進上げ(落とし)」をします。精進上げでは、僧侶や葬儀でお世話になった人たちへの慰労感謝を込め、近親者や親類の人たちがともに食事をします。都合で僧侶を招かない場合は、丁重にその旨を伝え、通 夜ぶるまいと同様に「御膳料」のほかに「御車代」を包みます。 酒の酌もひとわたり済んだところで、喪主が改めて礼を述べ、お開きにします。 |